もう30年前くらいの話になるのですが、当時会社の先輩から「映画は、原作漫画全体でいうと半分も進んでない話なんだよね。全巻読むと、見方が変わるよ。ナウシカがやったことが良いことなのか悪いことなのかがわからなくなる。」と聞かされて、ずっと気になっていたのですが、これまでチャンスを逃し続け、ついに本日、「風の谷のナウシカ」原作全巻、入手しました。
正直、手に入ると思っていなかったのですが、新品の全巻SETが入手できてしまいました。それだけ不滅の人気を誇る作品ということなのでしょうね。
ちなみに、映画の「風の谷のナウシカ(1984)」は原作・脚本・監督:宮崎 駿
プロデューサー:高畑 勲
音楽:久石 譲
という、THE ジブリという感じなのですが、実際にはジブリという会社ができる前に作られた作品です。「風の谷のナウシカ」を作ったトップクラフトという会社を発展的に解散・改組(Wikipediaより)する形で、翌1985年に設立されたのが「スタジオジブリ」なので、ジブリの歴史はここから始まっている、と言えるようですね。
見たことがない、という方は、少なくとも私の世代には少ないかとは思うのですが、私は、これから原作を読んで、感想を書く前にもう一度見たいと思っております。
読む前に購入報告してしまったので、読後の感想をネタバレしない程度に書いておきます。
映画は、原作の半分どころか、7巻中の2巻目の途中くらいかな。映画と少し異なるのですが、凡そその辺りまでです。
映画以降の話の方がずっと長いわけですが、「生命のあり方そのもの」「人間の存在そのもの」を考えさせられる壮大な物語でした。少し陳腐になり過ぎで大変恐縮ですが、一度読んだ程度では咀嚼しきれないくらい大きなテーマが提示されています。
ナウシカが善か悪かわからなくなると言った先輩の言葉、私個人としてはピンとこなかったのですが、なるほど、そういう視点もあるのかとは思います。自分の中での答えが出るまで、ある程度咀嚼ができるまで、これから何度も読み返すことになるのでしょう。
この作品は買って良かった。心からそう思います。
ナウシカファンの方はもちろん、少しでも興味があると感じられたら、本当にお勧めします。是非、呼んで見てください。
そして、もし機会があれば、どう感じられたか、伺えたら嬉しいです。
本ページの情報は2020年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトをはじめとして、各サイトでご確認ください!