失敗しました。情弱な私。気づくのが遅かった。
すでに2話目までのO.A.終了していますね。コミックの第一巻は2021.1.29まで無料で読めるようですので、もし気になった方はご覧になって見て下さい!
この作品に関しては、ネタバレを書くのをやめようと思います。1巻には性的事件が絡む問題がありますし、学校やその周囲で起こる事件そのものを不快と感じられる方が多いのではないかと思うからです。
ただそこには、必ず生徒によりそう主人公がいて、「解決」というのとは違う「導き」を与えてくれるので、救いのない話にはなっていません。私は、むしろ優しい話と言ってもいいくらいに思っているのですが、そう思うかどうかごと、人それぞれだろうと思う作品です。
現在の最新刊は5巻です。
このコミックは、まずタイトルが好きでした。比較的、こういう哲学的な漠とした世界は好きなのです。
綺麗すぎないイラストのタッチも、かえって内容に説得力を持たせていて、だんだん主人公がカッコよく見えてきます。
生徒だろうと、先生だろうと、生きている以上、いろんな悩みがあって、実際、どう生きていくのがいいのか、どこでどう折り合いをつけるのがいいのかを知るために知識は必要なのだと思わされる作品です。
「倫理」を通して”自己”を探す教師と生徒の物語、好き嫌いがハッキリ別れそうですが、私は大変興味深く、あっという間に読み進めました。
追記:NHK2話目見ました!
かなり原作に忠実。そして、先生役の山田裕貴さん、すごくぴったりです。
キルケゴールは、主な著書に『死に至る病』『あれか、これか』『不安の概念』などがありますが、2話目の「不安は自由のめまいだ」という言葉が出てくるのは『不安の概念』です。
哲学書は、哲学書のままで読み進めると難解ですが、こういうドラマの中で説明されると腑に落ちる部分があるので面白いですよね。
このコミックの最大の魅力は、そこにあると思います。