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バナナフィッシュ|哀しい、辛い、かっこいい・・もっと先が見たかった

昨日、CSのアニメチャンネルでイッキ見やってて、前半を見てしまいました。来週になれば後半も見れるわけですが、あまりの衝撃に1週間なんて待っていられません。

ギャングものって少し怖いので、比較的避けてしまうのですが、なんだか目が離せませんでした。

Wikiを調べてみると、元々は吉田秋生さんによる漫画作品。なんと『別冊少女コミック』1985年5月号〜1994年4月号で連載された女の子向けの作品でした。確かにタッチは女性向きだけど、内容的には少年(青年?)漫画かと思ってしまってました。

2018年6月時点で、累計発行部数は1200万部を突破、ラジオドラマ化されたり、舞台化されたりしている、超メジャー作品だったのですね〜。

2018年に吉田秋生の40周年記念プロジェクトの一環としてフジテレビのノイタミナ枠でアニメ化されたようで、昨日見たアニメはその再放送ですね。エンディングの曲がKing Gnu!「どう聞いてもKing Gnuだよね?」と思いつつ確認したら、やはりそう。相変わらずかっこいい曲です。

絶版になっていたコミックスはアニメ化に伴い、2018年に復刻版が刊行されています。


ここでは、電子Booksを掲載しておきます。アニメのイラストと少し違うようですが、アニメも最初から「かっこいい!」と思う絵ではないのです。でも見ているうちに、すごくカッコよく見えてくるから不思議です。作品の持つ魅力がいかにすごいかを物語っているのだと思います。

ストーリー(U-NEXTより)

ニューヨークのストリート・ギャングを束ねる少年・アッシュは、彼の手下が銃撃した男から「バナナフィッシュ」という謎の言葉を伝えられる。それは廃人同然の兄が呟く言葉でもあった。そんな中彼は、日本から来たカメラマンの助手・奥村英二と出会い…
「バナナフィッシュ」という言葉の謎を追うスリリングな展開が続く中、主人公・アッシュと、彼を支える英二、2人の少年の関係性に要注目。                                  

アニメの第一話「バナナ・フィッシュにうってつけの日」はご存知の方も多いかもしれませんが、「ライ麦畑でつかまえて」で有名なJ・D・サリンジャーの短編小説のタイトルです。

この短編小説は、主人公の唐突な自殺で幕を下ろします。自殺の理由として、兵役の経験による神経衰弱が暗示されているのも、このアニメ「バナナフィッシュ」の伏線になっているのですね。

過酷な世界を生きる少年達の話は、辛く、怖く、哀しく、愛に飢えた、ある種とても純粋な話です。こう終わるしかないよなぁと思う一方で、もっと違う先が見たかったとも思ってしまう、本当に魅力的なストーリーです。

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